美味しい海苔ができるまで

安心・安全で美味しい海苔が食卓に並ぶまでには、相当な手間と時間が掛かります。そんな美味しい海苔ができるまでには、どの様な工程が必要なのでしょうか。

・海苔ができるまでの工程
海苔ができるまでには、まず4月~10月の間に培養が始まります。牡蠣の殻に海苔の種となるフリー糸状体を植えつけます。続いて、7月に網などの準備を行います。海苔網を重ね、落下傘と呼ばれるビニール袋を海苔網に取り付けていきます。落下傘は、海苔の種が付いた牡蠣殻を入れる袋の事です。海苔網は15枚~30枚に重ねて一巻きにして保管しておきます。

9月になると、支柱立てを行います。海に海苔網を吊るすための支柱を等間隔で立てていきます。一軒当たり、長さ7~12メートルの支柱を2000本程立てていきます。そして10月に殻入れを始めます。海苔の種が付いた牡蠣殻を、海苔網についている落下傘に入れます。殻入れの翌日、海に海苔網を張ります。牡蠣の殻から胞子が出るのが、日の出から4、5時間だけなので、明け方の暗いうちから海苔網を張りに出航します。種付けの後、一部を持ち帰り、顕微鏡を使って海苔の状態を確認します。海苔は満潮時は、海の中の養分で育っていきます。干潮時には、海面に出て乾燥をさせます。

11月に入ると、冷凍保存用の網を回収します。海苔芽が4~5cm育ったら、このまま養殖を行う網(秋芽網)と、冷凍保存用の網(冷凍網)とに分けます。回収した冷凍網は、脱水してから干します。脱水するのは、海苔の細胞の死滅を防ぐためです。完全に乾いたら冷凍庫で保管します。この冷凍網は二期作・三期作をする為で、12月に海に戻し、二期作目をはじめます。乾燥させた海苔芽は、冷凍庫でマイナス20℃~25℃になっても生きており、再び海に戻せば成長します。冷凍網によって、海苔を安定供給することができます。

11月~3月に、初摘みします。ほぼ夜間に、色や艶の良い状態で海苔を摘み取ります。この海苔の摘み取り作業は、11月の初めから3月頃まで行われます。

・海苔の加工・成形・入札
摘み取ったらすぐに加工します。海苔が弱らないように、海水と混ぜて撹拌し、海苔を海と同じ状態にします。そして、ゴミや異物を丁寧に取り除いていきます。異物とは、鳥の羽、藁、えびや小さなカニなどがあります。

続いて、海苔を成形します。機械の規模にもよりますが、一時間に5000枚~10000枚の海苔が成形されます。成形した海苔は脱水した後、三時間位乾燥させます。乾燥させた後は、機械でゴミや異物がないかを再度確認し、異物が混入していたり、破れがあれば機械ではじかれます。全ての検査をクリアしたら、10枚ごとに二つ折りにして、この束を10束で1つに結束して箱詰めされます。

海苔ができるまでには、更に成形が終わると、検査員によって検査され、海苔の品質が選別され、等級がつけられます。その後、買い入れ業者による入札が行われます。入札によって買われた海苔は、様々な商品になります。

・安心・安全な海苔を提供する努力
普段食卓に並んでいる、美味しい海苔ができるまでには、長い年月と、多くの人たちの労力が掛かっています。そして、安心・安全な海苔を提供する為、努力を続けています。海苔は、美味しいだけではなく、様々な栄養素と健康効果が期待できる、食品です。