こだわりの焼き海苔ができるまでにはさまざまな工程があります。焼き海苔が私たちの食卓に上るまでに、どのような過程をたどっているのかご存知ですか?
海苔の収穫が終わったら
生海苔を収穫したら、すぐに加工工場へ送ります。洗濯機のような機械に入れて海水と一緒にグルグル回しながら、海苔に混ざっている小さなゴミや小枝、小魚などの異物を除去します。この機械が登場するまでは、手作業で異物やゴミを取り除いていたので大変な作業でした。
ゴミが取れたら回転カッターで海苔を細かくミンチ状にし、水と調合して四角い形に抄(す)きます。この工程の際に、海苔の濃度を測り、厚みを測っています。さらに、乾燥機に3時間ほどかけると、私たちが知っている海苔の形になります。1枚は縦21㎝、横19㎝です。摘み取ってまだ新鮮なうちに温風で乾燥し、板海苔の形になります。乾燥した海苔はすだれから剥がされ、選別機にかけられます。不良品がでないように、破れや穴があるものなどははじかれます。選別された海苔を二つ折りにし、100枚ずつの束にして箱詰めし、漁業協同組合に出荷します。
競売
生産者によって加工された海苔は各地から、その地域の漁業協同組合に集められます。検査員によって海苔の色、つや、つくりなど製品の良し悪しでなんと800~1000種類もの等級がつけられ、それぞれに等級印が押されます。等級付けされた海苔は、共販場へ運ばれます。
北は北海道、南は九州までたくさんの海苔メーカーの職人さん、大手問屋さんがやってきて見付けと呼ばれるサンプルを品定めし、競売が行われます。海苔の出来はその年によって違います。職人さんや問屋さんは、1枚ずつ海苔を手に取り、広げて感触や色などを確認します。各組合の等級ごとに、電子入札が行われます。一番高い値段をつけたメーカーさん、問屋さんが購入できます。海苔の等級は細かく分けられているので、良い海苔を買い付けるには経験やセンスが求められます。
二次加工
メーカーさんや問屋さんは買い取った海苔に異物が混じっていないか、穴が開いたり破れたりしていないか検査します。検査を通った海苔は、ヒーターが内蔵された機械で火入れされます。海苔の厚さによって微妙な温度調整が必要です。ちょうど良い大きさにカットされ、さらに金属が含まれていないか検査されます。袋詰めされて、焼き海苔の完成です。
きざみ海苔の場合は、海苔を焼いたあとで細く裁断されます。味付け海苔は、醤油、カツオブシや昆布の出汁などの調味料をかけた後で、ヒーターや温風で乾燥させます。十分に乾いたらカッターでカットしてフィルム包装して完成です。このようにして私たちの手元へ体に優しく美味しい海苔が届けられます。焼き海苔や味付け海苔などの加工海苔ができるまでの工程には、漁師さんや加工工場の方々、漁業組合の方に加え、メーカーさんや問屋さんなどさまざまな人がかかわっているのです。
