紙のように薄いのに栄養が凝縮!海苔の栄養素に注目

●海苔の栄養素で最も多く含まれているのはたんぱく質
コンビニやお弁当のおにぎり、巻き寿司、ラーメンのトッピングなど、ふだん何気なく食べている海苔は、日本人にとってとても身近な食品です。海苔はおいしいというだけでなく、実は栄養が豊富で、ヘルシーであることをご存じでしょうか。

海苔にはさまざまな栄養素が含まれています。その中でも代表的なのが、たんぱく質です。全体の約40%を占めるほど、たんぱく質が豊富なのです。

たんぱく質は筋肉や皮膚、骨など体を作るために不可欠な栄養素であり、新陳代謝や免疫力を高める働きもあります。たんぱく質が豊富な食品としては大豆や肉類などを思い浮かべる方が多いと思いますが、海苔にも豊富なたんぱく質が含まれています。大豆に含まれるたんぱく質の割合よりも高く、全形の焼き海苔1枚(3グラム)当たりに含まれるたんぱく質は1.2グラムです。

そして注目すべきポイントが、良質なたんぱく質であることです。たんぱく質にはさまざまなアミノ酸が含まれていますが、このうち9種類は体で作ることができないため、食品から摂取しなければいけない「必須アミノ酸」と呼ばれています。海苔には、その9種類のアミノ酸の全てが含まれているのです。たんぱく質が豊富なだけでなく、良質であること、これが海苔の栄養素の中でも大きな特徴となっています。

●水溶性食物繊維が豊富で便秘対策にも最適
次に多く含まれているのが、食物繊維です。割合としては海苔の3分の1が食物繊維でできており、ゴボウの6倍以上、ホウレン草の約2倍の量が含まれています。

海苔に含まれる食物繊維は、水溶性食物繊維であることも特徴です。水溶性なので体内の水分で溶ける特性があり、便を軟らかくして、スルッと出しやすくしてくれます。また、糖質の吸収を抑えるため、血糖値が上昇しにくいことも特徴です。便秘解消はもちろんのこと、糖尿病や大腸がんなどの予防にも貢献してくれます。

●ビタミンやミネラルもたっぷり含まれているスーパーフード
たんぱく質や食物繊維以外で注目したい栄養素として、葉酸とビタミンB12があります。

葉酸は貧血や動脈硬化の予防のほか、胎内の赤ちゃんの成長に必要な栄養素です。全形の海苔1枚には、1日に必要な葉酸の4分の1が含まれています。

ビタミンB12は、遺伝子であるDNAの生成に必要な栄養素であるとともに、造血作用があるので貧血の予防に威力を発揮します。さらに、気持ちを安定させる働きもあります。全形の海苔1枚で、1日に必要なビタミンB12の約4分の3を摂取することができます。

このほかにも、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンB2、鉄分、βカロチン、カルシウム、タウリンなど多くの栄養素が含まれており、非常に栄養価の高い食品です。日本人にとって、海苔は古くからなじみ深い“ソウルフード”であると同時に、栄養が一杯詰まった“スーパーフード”と言えるでしょう。