代表的な海苔の種類
日本人が食べている海苔の多くはアマノリ属の海苔です。アマノリ属の海苔の種類は、28種類ほどあると言われています。その中の代表的なものに、アサクサノリ、スサビノリ、ナラワスサビノリやウップルイノリがあります。
アサクサノリはもともと東京湾で養殖されていましたが、現在では有明海などの限られた地域でしか養殖されていません。アサクサノリは、乾燥した状態では赤みを帯びた海苔ですが、焼くと色が緑色になります。柔らかな口当たりが特長です。育てるのに手間がかかり、病気にもなりやすいので、管理が大変な海苔で、希少な海苔でもあることから、高級品とされています。
スサビノリで自生しているのは福島県より北の太平洋岸の地域ですが、養殖は日本の各地で行われています。江戸時代の初めごろには高価な海苔として流通していましたが、現在では手に入りやすい、一般的な海苔になっています。アサクサノリと比べると、黒くて光沢があり、しっかりとしています。
ナラワスサビノリは、千葉県袖ケ浦市の奈良輪にちなんで付けられた名前で、アサクサノリと比べると成長が早く、育てやすい海苔です。海苔養殖用の品種として広く使われています。
ウップルイノリは、漢字で「十六島海苔」と書きます。島根県出雲市の十六島地区が主な産地だったことから、この名前が付いています。通常、海苔を摘み取った後には、ミンチにしてから板状に形成しますが、ウップルイノリを作る時にはそのまま板に貼り合わせて作ります。そのため、ところどころ穴があいていても、品質が悪いわけではありません。
加工方法による海苔の分類
海苔の種類を加工方法によって分類すると、生海苔、乾燥海苔、焼き海苔、味付け海苔、青海苔に分けられます。
生海苔は、陸揚げしたそのままの海苔のことです。生海苔は洗ってからそのまま食べることもできますが、佃煮にしたり、みそ汁に入れて食べたりもできます。
乾燥海苔は、生海苔を板状にして、乾燥させたものです。火で炙ると磯の香りがして、美味しさも増します。
焼き海苔は、乾燥海苔を焼いたものです。そのまますぐに食べられるように焼いてあるので、火で炙らなくてもパリッとした食感を楽しめます。ただし、乾燥海苔よりはいくらか風味が落ちます。
味付け海苔は、主に砂糖と醤油で味付けをした海苔です。
青海苔は、スジアオノリやウスバアオノリなどを粉状にしたもので、緑色をしています。お好み焼きや焼きそばによく使われます。
美味しい海苔の選び方
黒褐色が濃く、光沢もある海苔、香りが高い海苔は、美味しい海苔と言えます。つやがない海苔やごわごわした海苔は、あまり美味しくありません。
スーパーで海苔を買う時にはすでにパッケージに入っているので、香りを嗅ぐことはできませんが、パッケージに「初摘み」や「一番摘み」という記載があれば、柔らかくて香りがいい海苔です。
「○海苔」とか「○等級の海苔」と呼ばれる、小穴があいている海苔がありますが、これは海苔が柔らかいために、乾燥した時にできてしまう穴です。「○海苔」は、柔らかくてくちどけのする、美味しい海苔と言われています。
