意外と知らない海苔の種類

海苔の種類には、加工方法によっての種類の違い、または海藻によっての種類の違いなどがあります。

・加工方法で分類
海苔の種類を、加工方法で分類してみましょう。

1つ目は、生海苔です。一般的な海苔の原料となる状態のもので、この生海苔を加工して佃煮が作られています。2つ目は乾燥海苔です。生海苔を薄く、紙漉きのような要領で板状にしたものです。昭和まではこの乾燥海苔が一般的で、食べる直前に火で炙ると、磯の香りがして美味しく食べられます。3つ目は、焼き海苔です。乾燥海苔を焼いたもので、パリパリっとした食感です。すぐに食べることができ、現在食卓で見かける海苔のほとんどが焼き海苔です。乾燥海苔と比べ、風味は少し落ちます。4つ目は、青海苔です。お好み焼きやタコ焼き、焼きそばにかかっている緑色の粉状の海苔です。アオノリ類の海藻を乾燥し、作っています。

・海藻の種類で分類
海苔の種類は、海藻によって分類することができます。

1つ目は、アサクサノリ(浅草海苔)です。ウシケノリ科アマノリ属の紅藻の一種です。江戸時代に養殖されており、隅田川下流域で養殖が行われていました。その後、北海道から九州まで、太平洋側の内湾で養殖されていました。しかし現在では、九州有明海などの一部地域のみで養殖されています。味や香りが良いですが、養殖するのにとても手間がかかる上、品質を保つのが難しく、病気にも弱い為、養殖が難しく希少で高級です。乾燥していると赤みを帯びた色をしており、火で炙ると美しい緑色になります。スサビノリに比べると、口当たりが良く柔らかいのが特徴です。

2つ目は、スサビノリ(荒び海苔)です。ウシケノリ科アマノリ属紅藻の一種で、海苔の養殖で最もポピュラーなものです。アサクサノリが病気に弱いため、移植法が開発されました。アサクサノリに比べ光沢があり、色が黒いのが特徴で、しっかりした質感があります。江戸時代初期は高価なものでしたが、戦後養殖が盛んになるとポピュラーなものになりました。また、日本各地で養殖が行われていますが、太平洋岸に自生もしています。

3つ目が、ナラワスサビノリ(奈良輪荒び海苔)です。名前は千葉県袖ヶ浦市奈良輪が由来で、この奈良輪で1965年に発見されました。浅草海苔と比べ生育が早くて育てやすく、繁殖力も強いのが特徴です。品種改良により、各種類の栽培品種があります。アサクサノリとの交配で病気に強く、味の良い品種もあります。

4つ目が、ウップルイノリ(十六島海苔)です。岩海苔代表的な品種で、アマノリ属の紅藻の1種です。名前の由来は産地である、島根県の十六島地区から来ています。岩海苔は岩場に自生している天然のものだけを指します。アサクサノリやスサビノリは、海藻を細かく刻み、板状に成形して乾燥海苔を作りますが、ウップルイノリはそのまま板に貼り合わせ成形します。そのため穴あきのようになり、荒い感じがしますが、海苔自体に問題はありません。

・様々な海苔の種類
この様に、海苔の種類は加工方法や、海藻の種類によって様々に分類することができます。
その他にも、産地などで分類することもできます。普段、用途を考えて海苔を選ぶ方が殆どだと思いますが、海苔の種類や特徴、産地で選んでみてはいかがでしょうか。